電子申告簡便化「マイナンバーカード・ICカードリーダライタ不要」概ね３年を目途に見直し

今までの個人の電子申告（e-Tax）は、申告等データを送信するために、

• 発行されたe-Tax用のID（利用者識別番号）・パスワード
• 電子証明書（マイナンバーカード等）
• ICカードリーダライタ

をすべて用意する必要がありましたが、平成31年1月より、申告のための準備が簡便化されました。

マイナンバーカード方式

e-Taxを利用するためには、事前に税務署長へ「電子申告等開始届出書」を提出し、e-Tax用のID・パスワードを発行してもらう必要がありましたが、平成31年からこれらの手続きが不要になります。

事前準備として、マイナンバーカードを取得し、申告時は「マイナンバーカード」と「マイナンバーカードの読み取りに対応した IC カードリーダライタまたはスマートフォン」を用意すればよいだけになります。

ID・パスワード方式

さらに、ID・パスワード方式によるe-Taxも暫定的な措置として認められています。これは、マイナンバーカードおよびICカードリーダライタを取得していない場合、e-Tax用のID・パスワードのみで電子申告ができるというものです。

このIDおよびパスワードは、税務署における職員との対面などにより、マイナンバーの通知カードや本人確認書類を提示し、厳格な本人確認方法に基づき交付されます。

注意点

ただし、このID・パスワード方式は、あくまでもマイナンバーカードおよびICカードリーダライタが普及するまでの暫定的な対応となります。導入後、概ね3年を目途に見直しされる予定ですので、将来的にID・パスワード方式が廃止されればマイナンバーカードとICカードリーダライタを取得する必要があります。

さらにメッセージボックスは、原則として電子証明書（マイナンバーカード等）およびICカードリーダライタがないと閲覧できません。