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雇用保険の加入期間の履歴や加入しているかどうかを確認する方法

雇用保険の失業等給付を受給する際に加入実績の期間によって受給の有無や支給日数が変わってくるため加入期間の履歴を確認したい場合や、雇用保険に加入しているかどうか確認したいとき、事業主や労働者が加入状況について確認することができます。

 

雇用保険が給与から徴収されていればいいの?

雇用保険に加入している労働者が負担する雇用保険料は、通常、一般の事業であれば賃金に3/1,000の率を乗じた額が、給与や賞与から徴収されます。

しかし、給与や賞与から雇用保険が控除されているからといって、雇用保険に加入しているとは限りません。雇用保険の加入対象者であるにもかかわらず、事業主が届出を出さずに給与から徴収しているケースがあります。(事業主に対し6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科される可能性もあります。)

 

雇用保険被保険者であることの証明

事業主に雇用された際に、事業主から「雇用保険被保険者証」と「雇用保険資格取得等確認通知書」が交付されます。

「雇用保険資格取得等確認通知書」には、雇用保険の資格取得年月日や事業所の名称等が記載されていますので、この書類によって加入していることが確認できます。

書類を受け取っていない、受け取ったか忘れてしまった、手元にない…という場合、通常事業主に照会することで確認できますが、事業主への照会が困難な場合は労働者本人が加入しているかどうかを次のように確認することができます。

ハローワークへの確認(労働者)

雇用保険被保険者証を失念したり、事業主への照会が困難な場合、雇用保険に加入しているかどうかや加入期間の履歴を確認したいとき、公共職業安定所(ハローワーク)で照会することができます。

「雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票」という用紙に必要事項を記入して、雇用されている事業所の所在地又は本人の住居所を管轄する公共職業安定所(ハローワーク)へ、本人・住所確認書類とともに提出します。

提出先事業所の所在地又は本人の住居所を管轄する公共職業安定所
提出書類・雇用保険被保険者資格取得届出確認照会票
・本人住所確認書類
提出方法・本人または代理人の来所
・郵送
・電子申請
※電話による照会は、トラブル防止のため受け付け不可
※代理人による提出の場合には、委任状が必要

照会結果は「雇用保険被保険者資格取得届出確認照会回答書」によって労働者本人へ通知されます。

 

ハローワークへの確認(事業主)

雇用している労働者について雇用保険の被保険者として加入手続きが行われているかどうか、事業主が確認する方法もあります。

必要な事項を記入した「事業所別被保険者台帳(写)交付請求書 」を事業所の所在地管轄する公共職業安定所に提出することで、その請求に基づき「事業所別被保険者台帳(写)」が事業主に交付されます。

「事業所別被保険者台帳」は、提供日時点で被保険者資格を取得中の労働者の情報についてのみ提供されます。

 

雇用保険に入っていないとどうなる?

労働者が雇用保険に加入していなかった場合、失業したときや休業したときにもらえる求職者給付(失業手当と呼ばれるもの)、就職促進給付、教育訓練給付、雇用継続給付などの給付金を受けることができません。

求職者給付…離職し失業状態である場合に支給されるもの
就職促進給付…失業者が再就職するのを援助するために支給されるもの
教育訓練給付…自主的に教育訓練を受けた場合に支給されるもの
雇用継続給付…高年齢者や介護休業・育児休業をした者に支給されるもの

また、事業主にとっても、事業活動が縮小された場合や職業訓練を行う場合等の助成金(雇用調整助成金や人材開発支援助成金)の支給に影響が出ます。